少年メリケンサックを観てきました。

ファーストデーで1000円だったんで、少年メリケンサックを観てきました。
さすが、宮藤官九郎監督作品とても良かったです。バカバカしくて。
だってパンクですよパンク。真剣にやったって真面目な映画になるわけないじゃん。
 
映画の内容としては、オッサン再結成パンクバンドのサクセスストーリーなんで、まぁありきたりって言えばありきたりなんですが。
この映画の「お、こりゃいったんじゃねぇか」感は、配役にあると思います。
まず、木村祐一さん。たぶん、宮藤流によるあて書きなんでしょうが、本当に役のイメージにぴったり。実際の根はマジメだが、外面がイカつい。で、内面に狂気を秘めている、それでオッサン。ほら、ぴったり。
 
そんなキム兄やんの存在感だけで、映画としてはOKなんですが、それにちょっとキれた感じの佐藤浩市さん*1や、いろんな意味で手遅れ感の漂う田口トモロヲさんなど、これ大丈夫なのか?(いろんな団体からの抗議的な意味で。)って感じが全体的に流れてて良かったです。
 
あと、本編に流れるパンクミュージックなんですが、下品なところが良かったです。だってパンクって下品なところが魅力じゃないですか。自分が持っていたパンクのイメージとしては、こんな感じ。

  • でしゃばる、ドラム。
  • でしゃばる、ギター。
  • でしゃばる、ベース。
  • それらに負けないよう必死でシャウトするボーカル。

(上にあるほど、でしゃばり度が高い。)
ってなワケで、本編の音楽は心地よかったです。不快な感じが。
 
でも、やっぱりこの映画は宮崎あおいの映画ですね。
あれだけの豪華キャスティングの中、あれだけの存在感を示しているんだから大女優なんでしょう。カワイイし(←結局そこかよ。)人妻だけど。

*1:彼がゲロ吐く演技がリアルすぎて後ろの席のおばちゃんが悲鳴を上げてた。