僕が体罰はダメだと思うたったひとつの理由

かわいそうだから。生徒も教師も。
 
僕の高校の頃の担任の先生は、若かったけどしっかりした先生だった。
あんまり怒らない先生だったけど、たまにすごく怒ったりもした。
でも、絶対に体罰は行わなかった。その先生がこんな事を言っていた。
 
「僕は絶対、君たちを殴って言うことを聞かせようとは思わない。
 もし、殴って言うことを聞かせる事が出来たとしても、
 次に言うことを聞かせるときには、もっと強く殴らなければならない。
 それは、徐々にエスカレートしていく。だから、絶対に殴ったりはしない。」
 
体罰の問題が取りざたされると、僕はいつもこの言葉を思い出す。
きっと体罰を行う教師も本意ではないと思う。もちろんそれを受ける生徒も。
だから、体罰はかわいそうだ。生徒も教師も。
 
教師だって人間だ。カッと来る時もあるだろう。気分が乗らないときもあるだろう。
野球中継で、深夜放送のアニメの予約録画がずれて、がっかりするときもあるだろう。
それでも、教師は教師なんだ。
何気なく言った一言かもしれないが、15年以上経った今でも覚えている生徒もいるんだ。
体罰に対するイメージを決めてしまうほどの影響力を持って。
だから、教師と言う仕事は、とても重いと思う。
 
体罰の何がダメか未だに分かってない人が多すぎるので、書く。
このエントリを書いた人にも、そんないつまでも人の心に残る教師になって欲しい。